修行について
十分な施設があるとは言えませんが、当寺にて四度加行をしていただくことが可能です。
「四度加行」とは、現在の真言密教に於ける修行過程と考えてください。
具体的には、まず如意輪菩薩を本尊として一尊法を学んでいただき、次に金剛界と胎蔵の両界、その後には不動明王を本尊とした護摩を修していただきます。四度加行成満後には、当寺あるいは関係寺院にて伝法潅頂に入壇いただくこともできます。当寺の僧籍を取得していただくことが可能です。
僧侶になる
在家から出発される方は仏弟子となる「得度」から始めることになります。その場合すぐに「四度加行」に進むのではなく資糧位から初めていただきます。他宗で既に僧籍をお持ちの方は、門に八万四千の違いはあれども既に同じ仏教徒なのですから、改めて染衣していただく必要はありません。「四度加行」をしていただくに当寺では宗旨宗派を問うことはいたしません。
期間について
伝統に則れば「四度加行」は一生の修行ですが便宜のために期間が設けられております。
当寺で行う四度加行の期間は最低百日間、あるいは最低三百座と定めております。各段階に進む前には必ず暗誦、言い換えれば簡単なテストを行います。暗誦が出来なければ七日(二十一座)の延行、それでも暗誦ができなければ更に延行となります。加行を行う日程に関しては柔軟性を持って対応をいたします。お仕事を辞めていただくことも、学業を中断していただく必要もありません。百日間(三百座)は連続して行っていただいても構いませんし、七日毎に区切って行っていただいても構いません。学生の方であれば長期休暇を利用していただいたり、お勤めの方であれば連休などを利用していただくこともできます。学業やお仕事を辞めるといった覚悟は捨てて「覚悟のため」に御出でいただければと思います。
大切なこと
四度加行は全て成満しなければ一人前ではないと言った風潮があります。もちろん阿闍梨(師)という職位を得るためには全て暗誦の上で修する必要があります。しかし、大切なことは単に期間を過ごし阿闍梨となることではありません。礼拝行も仏教にとっては極めて重要な修行の一つです。この世界には礼拝行だけを学び、毎日欠かさずに修される方々もいらっしゃいます。資格取得のための「行」というお考えは捨ててください。礼拝行であっても立派な行で決して軽んずるべきものではありません。それだけを学びにおいでになるのも良いでしょう。どうか学びたいという気持ちを大切になさってください。
最後に
ホームページでは伝えられないことは多く、また文章の意味は読み手に大きく依存するため往々に誤解が生じます。何よりも雰囲気を知るというのも大切なことです。受け入れ人数も地方寺院なので少数となります。百聞は一見に如かず、まずは直接お会いすることから始めます。お電話あるいはメールででもお問い合わせください。まずは直接お会いしましょう。お問い合わせはお電話やメールにてどうぞ。
※只今は担当僧侶が長期海外布教のため留守をしております、改めて準備が調い次第、当ブログお知らせにてご案内申し上げます。